プレシジョンは2月7日、新型コロナウイルス患者向け宿泊療養施設の支援に特化したAI(Artificial Intelligence:人工知能)問診票「『今日(こんにち)の問診票』 コロナ宿泊療養者版」を東京都へ提供開始したことを発表した。

  • 都内の宿泊療養施設へ提供を開始するという

『今日の問診票』は症状などに応じてAIにより同的に質問が変わる電子問診票に、医学情報データベース「Current Decision Support(CDS)」を組み合わせた診療支援システムだ。これに対して、新型コロナウイルス感染症の宿泊療養施設入所者に対する問診・患者説明用にカスタマイズしたものが「『今日の問診票』 コロナ宿泊療養者版」とのことだ。

同サービスは新型コロナウイルス感染症患者が宿泊療養施設に入所する際に必要となる問診に特化しており、療養中の体調や症状の有無、解熱薬の服用歴といった健康観察に関わる質問が30問程度表示される。入力にかかる時間は10分程度だという。

また、同サービスでは質問終了後に「酸素飽和度はどのように測るのか」「いつ退所できるのか」といった患者の疑問に答える動画も閲覧可能である。

  • 酸素飽和度の測り方を動画で確認可能だ

現状では患者の健康観察と説明は看護師が電話で行っており、1人の患者につき20分から40分ほどの時間が必要だ。患者数が増大し看護師が不足している医療現場において、健康状態の聞き取りや、その後の登録作業にかかる時間を短縮可能である。