東陽テクニカは12月14日、米Intellisense Systems製の、警告機能付きIoT洪水氾濫センサー「AWARE Flood(アウェアブラッド)」の販売を開始したと発表した。同センサーは自動的に洪水警告を行うための洪水検知システム。東陽テクニカは、すでに販売しているオールインワン型気象観測システム「IWOS(イオス)」と合わせて、自然災害を未然に防ぐためのソリューションとして提供していく。
アウェアブラッドは、過酷な気象条件でも自律的に監視できる設計で、洪水リスクを判断するために必要な水位情報を自動監視する。水位、気温、大気圧、水温、雨量、位置、カメラによる定点画像をデータとして取得し、鉄砲水を自動的に検知する。ダム、河川に設置し、洪水のリスクを事前に知らせることで、豪雨災害を未然に防ぐという。
イオスも同じくIntellisenseの製品で、視程・雲高をはじめとする多項目の自動観測が可能なオールインワン型気象観測システム。モジュール構造になっているためユーザーが計測したい気象要素を選択でき、気温、相対湿度、大気圧、降水量、風向風速、海面水温、落雷、波の情報、雲底高度、視程、天気、360°パノラマカメラ画像を一つの筐体で計測 することが可能。
小型軽量かつ太陽光発電によって設置から5分下内で計測開始可能。港湾・船舶、飛行場、山岳などあらゆる場所で気象観測モニタリングできる。線状降水帯の精度予測向上のために増加する観測地点での使用、洋上風力発電建設中の気象モニタリングなどに有用としている。
東陽テクニカは、これら製品の提供を通して洪水検知や気象のモニタリングを支援することで、昨今深刻化している気候変動にともなう自然災害の対策を推進していく方針だ。