ソフトバンクとロボット・テクノロジー関連の企業コンソーシアムであるi-RooBO Network Forum(iRooBO)は11月9日、製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の支援を目的に、5G(第5世代移動通信システム)やIoT(モノのインターネット)を活用して生産設備などのデータ収集・連携ができる実証環境を、大阪市の複合商業施設ATC(アジア太平洋トレードセンター)内に構築したと発表した。

iRooBOがATC内に設置している、デモンストレーション用の生産設備や制御装置(PLC)、協働ロボットを、ソフトバンクの5Gと閉域網でクラウドに接続してデータを伝送できるシステムを構築。

  • システム構成のイメージ

企業はこの実証環境を利用することにより、実際の製造現場の生産設備と同様の環境で、ソリューションの動作確認や、データの蓄積や可視化状況などの導入効果の検証ができる。また、ソフトバンクの閉域網サービス「SmartVPN」でクラウドと閉域接続しているデバイス(PCやスマートフォンなど)であれば、どこからでもデータを確認することができるため、遠隔地からの運用を想定した検証が可能。

両者は今後、データ収集・連携が可能なデモンストレーション用の設備や装置の種類を増やし、製造業のさまざまなユースケースに対応した実証実験ができる環境を整備する予定だとしている。