ソフトバンクは11月5日、「2021世界体操・新体操選手権北九州大会」でテレビ朝日に対して映像に関する技術協力を行ったと発表した。AI(人工知能)による自動追尾カメラを複数台活用し、新体操の演技のマルチアングル映像を無人で撮影したほか、鉄棒の演技を合計20台のカメラで撮影し、さまざまな角度から視聴できる自由視点映像を生成した。

AIが演技する人物を認識して、最適な構図になるように、かつ独自アルゴリズムでカメラを自動的に動かすため、カメラマンがいなくても映像を撮影することが可能。撮影した映像は、超低遅延技術により、会場内の一部に設置したタブレットで0.1~0.3秒の遅延で再生することができたという。

  • 会場に設置した合計20台のカメラで撮影した映像をもとに、鉄棒の演技の自由視点映像を生成

また、会場に設置した合計20台のカメラで撮影した映像をもとに、鉄棒の演技の自由視点映像を生成。自由視点映像は、鉄棒演技で披露される高難易度の技などをさまざまな角度から視聴することが可能。

  • 会場に設置した合計20台のカメラで撮影した映像をもとに、鉄棒の演技の自由視点映像を生成

さらに、スマートフォンだけで3Dアバターを作成する技術を活用し、被写体のアバターがAR(Augmented Reality:拡張現実)で体操演技をするコンテンツを提供。顔と全身をスマートフォンで撮影するだけで3Dアバターを作成する技術を活用し、作成したアバターに体操演技のモーションを加えて、つり輪演技を行わせることができる。

  • 3Dアバターの作成。作成した映像はスマホを使ってさまざまな角度から演技を視聴することができる