ALSOKは11月5日、社会インフラ点検向けの空撮サービスと自動巡回ドローンサービスを開始したことを発表した。使用するドローンは米Skydio社のSkydio2をベースモデルとしたもので、GPSが届かない場所での飛行も可能だ。ALSOKの警備業務に必要な要件に基づいて、ジャパン・インフラ・ウェイマークとSkydioが共同で開発を行ったという。

  • 使用するドローン機体のイメージ

同サービスで使用するドローンは、カメラによる全方位の画像処理(VisualSLAM)をリアルタイムに行うことで、GPSがない環境でも安定した飛行を可能にしている。最小離隔距離50cm以下であり、従来のドローンでは入り込めなかった複雑な環境への進入もできるとのことだ。自動巡回中はルート上の障害物を自動で回避するほか、充電ドックへの自動離着陸にも対応する。

項目 性能・サイズなど
飛行速度 23分(電池性能や気候により変動)
最大速度 時速58キロメートル
搭載カメラ 4Kカメラ(1200万画素)
大きさ(L×W×H) 223×273×74(ミリメートル)
位置補正機能 GPS+VIO(Visual Inertial Odometry)+SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)
最大風速抵抗 風速約10メートル
障害物検知 全方向(魚眼レンズを上下6個搭載)
動作温度範囲(摂氏) -5度~40度

同サービスの第一弾としてALSOKは、道路橋点検業務を対象に、同ドローンを活用した点検サポートのサービスを販売する。従来は大型橋梁点検車両や交通規制が必要だった橋梁下部の目視点検を、小型ドローンで代替するものだという。ドローンを活用することでコスト削減効果に加えて、道路交通規制に必要な時間の削減も期待できるとのことだ。同社は今後、ダムや砂防ダム、風力発電、灯台などのインフラへの活用も進める。

  • インフラ点検向け空撮サービスのイメージ

さらに同社は、自動巡回ドローンサービスも提供する。同社はこれまでにも東京スカイツリーや大規模倉庫、工場、プラントなどにおいて、人による巡回業務の代替を目的とした屋内での自律飛行ドローンの実証実験に取り組んでいる。それらの実証実験の結果をもとに商用化への改善を重ねて、サービスのリリースに至ったとのことだ。また、ドローン事業の拡大に伴って、同社は全国規模でパイロット育成を行う予定である。今年度に50名、数年以内に100名以上のパイロット体制構築を目指す。

  • 自動巡回ドローンサービスのイメージ