Microsoftは現地時間2021年10月7日、Windows版のMicrosoft Excel(以下、Excel)にスムーズスクロールを導入する予定があることを明らかにした。Office Insiderのベータチャネル、および最新チャネル(プレビュー)で配信済みのバージョン2109(ビルド14430.20000)から段階的に利用可能になる。公式ブログによれば、マウスのホイールボタンやタッチパッドのジェスチャーを利用すると、数行ごとではなく1ピクセル単位でスクロールできる。

  • スムーズスクロールするExcelのワークシート(公式ブログより抜粋)

    スムーズスクロールするExcelのワークシート(公式ブログより抜粋)

Microsoftはスムーズスクロールを導入した理由として、「大きなセルを含むワークシートをスクロールさせると視認性が低下する。(スムーズスクロールは)一見すると数行のコード修正で済むように思うが、ウィンドウの固定や行のサイズ変更、ドラッグ&フィルなど各側面に対する影響を考慮せざるを得なかった」と説明し、「ソフトウェア開発の古典的な『タマネギの皮をむく』」作業だったと吐露している。Microsoft 365 Appsの最新チャネルは、2021年9月28日リリースのバージョン2109(ビルド14430.20234)だが、筆者の環境でスムーズスクロール機能は確認できなかった。