Microsoftは7月25日、「KB5005408 - Smart card authentication might cause print and scan failures」において、2021年7月の月例アップデートを適用後のWindows環境でスマートカード認証を使った印刷およびスキャンが失敗する問題が発生していることを明らかにした。この問題は、Windows 10だけでなくWindows 7やWindows 8、Windows Serverでも発生しており、本稿執筆時点で、まだ対策パッチはリリースされていない。

  • KB5005408 - Smart card authentication might cause print and scan failures

    KB5005408 - Smart card authentication might cause print and scan failures

Microsoftは2021年7月の月例アップデートで、CVE-2021-33764として追跡されているWindows Key Distribution Centerにおける情報漏洩の脆弱性に対処するパッチをリリースした。このパッチを環境内のドメインコントローラー(DC)にインストールすると、「RFC 4556」のセクション3.2.1に準拠していないプリンタやスキャナー、その他の多機能デバイスでスマートカード(PIV)認証を使った印刷やスキャンが拒否されるようになる。これが今回報告されている問題の原因だという。

Microsoftのアナウンスでは、使用しているデバイスでこの問題が発生した場合は、最新のドライバーとファームウェアがインストールされていることを確認することを提案している。製造元がRFC 4556のセクション3.2.1に準拠したドライバーやファームウェアを既にリリースしている可能性もあるからだ。

同社は現在、この問題の一時的な緩和策に取り組んでおり、近いうちに更新を提供する予定だという。ただし、これはデバイスの開発元がまだ新しいドライバーやファームウェアを提供できていない場合や、ユーザーが即座にアップデートの適用や環境設定の更新を行えない場合に対する暫定的な処置だという。セキュリティ強化の観点から、恒久的な対策としてはクライアントデバイスが仕様に準拠することが望ましいとしている。

なお、スマートカード認証を使用してこの問題が発生したデバイスでも、ユーザー名とパスワードによる認証を使用すれば通常通り印刷やスキャンが行えるはずとのことだ。