Microsoftは米国時間2021年4月21日、次期Windows 10でLinux GUIアプリケーションサポートの進捗状況を、公式ブログで報告した。Linux GUIアプリケーションのサポートは同社が2020年5月に開催した「Build 2020」で発表し、windows 10 Insider Preview ビルド21364で動作する。同社は本ソリューションを「WSLg」と名付けた。

  • ロボットシミュレーションの「Gazebo」をWSLgで実行している(画像はすべて公式ブログより抜粋)

    ロボットシミュレーションの「Gazebo」をWSLgで実行している(画像はすべて公式ブログより抜粋)

WSLgはマイクや音声出力のサポートに加えてMesaライブラリーによるGPUアクセラレーションにも対応。上図はロボットシミュレーションツールの「Gazebo」の実行例だが、Microsoftによれば60fps(フレームレート)で実行できると説明する。WSLgを試すには最新のWindows 10およびWSL 2環境に加えて、インストール済みLinuxディストリビューションのアップデートが必要。詳しい手順はGitHubで解説している。

  • WSLgのアーキテクチャー

    WSLgのアーキテクチャー