Windows Centoralは11月27日(米国時間)、「Microsoft's 'Project Latte' aims to bring Android apps to Windows 10|Windows Central」において、MicrosoftがAndroidアプリをWindows 10上で実行できるようにする新たなプロジェクトを進めていると伝えた。このプロジェクトは「Project Latte」と呼ばれ、早ければ2021年にも実現する可能性があるという。

Microsoftでは過去にも、AndroidアプリをWindowsに簡単に移植できるようにする「Project Astoria」と呼ばれるプロジェクトを進めていた。これはさまざまなプラットフォーム向けののアプリの移植を容易にするための「Windows Bridge」というツールキットのAndroid用環境だったが、結果として、日の目を見ることはなかった。

Project LatteもAstoriaと同様に、Androidアプリを再コーディングする必要なくAindows 10で実行できるようにすることを目指しているようだ。Windows Centoralによると、Project Latteを使用すれば、アプリの開発者はコードをほとんど変更することなくAndroidアプリをWiondows 10で実行可能なMSIX形式にパッケージ化し、Microsoftストアに送信できるようになるという。これは、WSL(Windows Subsystem for Linux)の仕組みを利用して実現するのではないかと推測されている。

ただし、現在のところGoogleはPlayサービスをAndroidとChrome OS以外のデバイスにインストールすることを許可していないため、Project LatteでPlayサービスがサポートされる可能性は低いと見られている。したがってPlayサービスAPIを利用するアプリについては、そのままではWindows 10向けにパッケージ化して公開することはできない。

また、多くのAndroidアプリやスマートフォンやタブレットの画面向けに最適化されているため、Windows上で利用できるようにするためにはUIの調整なども必要になる可能性が高いだろう。