Googleのセキュリティ担当を務めるRahul Roy-Chowdhury氏は10月7日、Google公式ブログ「How we keep you safe online every day」において、ユーザーのセキュリティとプライバシーを保護するための同社の取り組みを紹介した。これによると、Googleアカウントに対する新しいセキュリティアラート機能を今後数週間で実験的に展開していく予定だという。

Googleアカウントにおいて不審なアクティビティが検出された場合、現在はメールおよびAndroidアラートを介してユーザーに通知される。新しいセキュリティアラート機能は、Googleアプリに統合されて、より視認性の高い形での通知が行われるという。

具体的には、Googleアカウントに何らかのセキュリティ上の問題が見つかった際に、そのアカウントで利用されているGoogleアプリ内に自動でアラートが表示されるようになる。例えば、Gmailアプリであれば右上のアカウント欄で通知され、そこから問題の詳細や解決のためのヒントを確認できるという具合だ。

  • Googleアカウントの新しいセキュリティアラート ー 資料: Google Blogより

    Googleアカウントの新しいセキュリティアラート 資料: Google Blog

このアラート表示は視認性が高いというだけでなく、Googleアプリに直接統合されているため、なりすましに強いというメリットもあるという。Googleでは、今後数週間で一部のユーザ向けに試験的にこの機能を展開し、2021年初めにはその範囲をさらに拡大させていく予定だという。

ブログでは、セキュリティアラート機能以外の取り組みも紹介している。例えば、Googleアシスタントには新たに「ゲストモード」が搭載される予定だという。スマートスピーカーなどの自宅のデバイスにおいてこのゲストモードを有効にすると、その間の操作はアカウントに保存されず、パーソナライズに影響を与えることがない。このゲストモードはいつでも簡単にオン/オフできるため、友人を招いたときにだけゲストモードにするといった使い方ができる。

そのほか、Googleマップのタイムラインでロケーション履歴データを直接編集できるようになることや、Google検索に「Is my Google Account secure?」などと質問することで個人のセキュリティとプライバシーの設定が表示されるようになったことなどが紹介されている。