ユーザーローカルは2月4日、ディープラーニング(深層学習)によって映像内の人物がどこを見ているかを推定する「ユーザーローカル 視線推定AI」を提供開始した。これはデジタルサイネージの広告閲覧状況や、映像コンテンツがどの程度見られたか、どのエリアに注目が集まったか、といった点を分析するアイトラッキング技術だという。

同技術は、ディープラーニング技術による画像認識によって画像内の人物が見ている視線の方向を推定し、そこから独自アルゴリズムにより注視箇所を判定。特に注視度が高い箇所を可視化するための、ヒートマップ表示機能も利用可能としている。

  • ヒートマップ表示機能

主な利用シーンとしては、デジタルサイネージ広告効果測定、実店舗内の棚前でのユーザー行動調査、コンテンツやパッケージの評価、ドライバーモニタリングなど。

デジタルサイネージ広告効果測定では、屋外広告やデジタルサイネージへの注視分析に利用でき、実店舗内の棚前でのユーザー行動調査では、店舗の棚に設置することで、店舗内キャンペーンの効果測定に利用可能。棚のエリア・商品のうち、注目されやすかった箇所をヒートマップで確認できるとしている。

コンテンツやパッケージの評価では、映像コンテンツ視聴やゲームソフト内のどこが注目されているかを調査し、ユーザーの評価分析に利用できるという。

ドライバーモニタリングによる運転支援では、車内カメラで運転手の視線をモニタリングし、注意散漫や眠気を感じていると検知した場合にアラートを出すなど、運転支援システムでの利用が可能だという。