2019年に入ってから、ロシアはインターネットに関する法整備に取り組んできた。海外からのサイバー攻撃に対処すること、ロシアが世界中のインターネットから隔離されることを想定し、そうした場合でも国内のインターネットが機能することを目指していると言われている。

Fossbytesは12月24日(米国時間)、「Russia Disconnects From Global Internet To Test Its Own Internet」において、ロシア国内において閉鎖インターネットの実験が行われ、正常に機能することが確認されたと伝えた。実験の詳細は明らかにされていないが、複数の隔離シナリオを想定し、外部インターネットに接続することなく内部インターネットが機能することが確認されたようだ。

ロシアにおけるこの動向は、ロシア政府が国内のインターネットに関する管理能力を高め、コンテンツの検閲を強化することになるとして、懸念する向きもある。ロシアが進めているこの取り組みは中国がすでに行っているものに近いと考えられている。