凸版印刷は11月29日、AIカメラを活用したサービスで高い技術を保有するAWLをパートナーとし、AIカメラ技術の活用と、凸版印刷のCRM技術およびデジタルサイネージなどの店頭表現デバイスを組み合わせ、店舗における来店客の行動や特性にあわせて広告を自動最適化するAIカメラを活用した自動販促プラットフォームを開発したと発表した。現在、凸版印刷内の売店にて、実証実験を実施している。

同プラットフォームは、AIカメラ技術を活用し性別や年齢などの属性情報でユーザー識別を行い、来店者が店舗内において、どの売り場に立ち寄ったかなどの回遊状況から分かる行動特性に合わせて、最適な商品広告をデジタルデバイスへリアルタイムに配信することを可能としている。

  • AIカメラを活用した自動販促プラットフォームの概要

    AIカメラを活用した自動販促プラットフォームの概要

購買検討中の来店者に向けて属性情報と行動特性に基づき最適なコンテンツを訴求することで、購買における態度変容に大きな影響を与えることができるという。今後は技術開発を進め、最適な商品訴求により来店者の態度変容を起こせたかどうかの検証も自動で行う機能の実装を予定している。

これまで難しいとされてきた店頭販促におけるリアルタイムでの容易な効果検証を実現し、店舗スタッフのオペレーション負荷を減らしながら、来店者への販売促進を提供するためのサービスとして提供を予定。同社は、同プラットフォームの開発により、リアル店舗においてのデジタルマーケティングを実施することで、省人化された店舗での販促支援を推進していく方針だ。

今後、同社はAIを活用した自動販促プラットフォームを利用した店頭販促において、来店者への効果や受容性評価の調査を進め実用化を推進し、同プラットフォームを活用した新規サービスの第1弾を2020年1月から提供開始を予定している。また、凸版印刷が提供するソリューションをはじめとした各種デジタルマーケティング基盤との連携を強化させることで、デジタル・リアル双方での販促支援の実現を目指す。