MicrosoftのVisual Studioエンジニアリングチームは10月1日(米国時間)、「Visual Studio for Mac: Top Features of the New Editor|Visual Studio Blog」において、この1年間の取り組みの成果として、Mac版Visual StudioがWindows版のVisual Studioと同じエディタ機能を獲得したと伝えた。

同チームはMac版Visual Studioの改善を進め、Windowsで使われているエディタバックエンドの上にmacOSのネイティブインタフェースを実装する構造に変更を行ったと説明している。

  • Windowsとの共通化を進めたVisual Studio for Macのエディタ機能 - 資料: Visual Studioエンジニアリングチーム提供

    Windowsとの共通化を進めたVisual Studio for Macのエディタ機能 - 資料: Visual Studioエンジニアリングチーム提供

現在のMac版Visual Studioは、Windowsと同じ言語共有サービスを使う構造になっている。そのため、次のような特徴的な機能がMac版でも機能するようになった。

  • キャレット編集機能
  • IntelliSenseタイプのフィルタリング機能
  • インポートアイテムの表示機能
  • 右から左へのネイティブ入力のサポート
  • 合字サポート機能

Mac版はUIの部分がCocoaやCoreTextといったmacOSのフレームワークを使って開発されており、macOSの機能をフルに使いつつ、Visual Studioの最新機能も利用することができるようになったとされている。

Visual Studioは人気の高い統合開発環境の1つ。このところ、MicrosoftはMac版のVisual Studioに関しても開発を強化している。より軽量なVisual Studio CodeはWinodwsのみならずmacOSやLinuxでもユーザーの多いアプリケーションとなっており、クロスプラットフォームに展開するMicrosoftプロダクトの中でも高い人気がある。