第一興商とNTTドコモは9月5日、AIによるカラオケ歌唱における楽曲名・歌手名をおすすめするレコメンド技術を開発したと発表した。

同技術は、カラオケの歌い手にあわせて、それまでの歌唱履歴から次に歌う楽曲名や歌手名を推測してレコメンドするもの。

同技術は、第一興商が持つユーザーの歌唱履歴や配信された楽曲情報、音源データ、歌詞を解析し、ドコモの映像視聴デバイス「ドコモテレビターミナル」で提供している映像配信サービスのレコメンド機能の技術をもとに開発したAIを掛け合わせることで開発された。

膨大な歌唱履歴から多種多様なグループの歌唱パターンをAIが学習することにより、歌唱順や周期性からグループ特徴をリアルタイムに推測し、歌い手が複数人のグループでも適切なレコメンドが可能だという。

  • カラオケシステムで提供されるサービスのイメージ

実証実験では、カラオケリクエストコマンダー「SmartDAM L」などで提供してきた類似ユーザーに歌唱されやすい楽曲をおすすめするレコメンドサービスと比較し、2.2倍の精度で利用者が歌おうと思っていた楽曲をレコメンドすることに成功した。

同技術は、第一興商が10月1日より発売するカラオケリクエストコマンダーのデンモクシリーズ「SmartDAM Ai(TM30)」に採用される。「SmartDAM Ai」と同日発売の業務用通信カラオケシステムDAMの最高位機種「LIVE DAM Ai(DAM-XG8000)」には発売日以降に、スマートフォンアプリ「デンモクmini」には2020年春に対応する予定。