キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は6月11日、全銀EDIシステム(ZEDI:ゼディ)対応のEDI製品「EDI-Master B2B Gateway ZEDI連携オプション」を発売した。価格は、いずれも税別でWindows版の4回線までが50万円、5回線~が100万円、Linux版が150万円。

  • EDI-Master B2B Gateway ZEDI連携オプション」の概要

    「EDI-Master B2B Gateway ZEDI連携オプション」の概要

企業の経理業務において、従来のインターネットバンキングやファームバンキングを使った振り込み処理では商流情報などの不足により、売掛金を入金額と突き合わせる「入金消込」を手動で行う必要があり、負荷となっていたため、全国銀行協会および全国銀行資金決済ネットワークは入金消込処理の効率化を目的に企業間の銀行送金電文を国際標準であるXML電文に移行し、送金電文に商流情報の添付を可能とする仕組みとして全銀EDIシステム(ZEDI)を昨年12月に稼働した。

  • ZEDIによる総合振込の仕組み

    ZEDIによる総合振込の仕組み

同社はZEDIを活用し、経理業務を効率化するEDI製品としてEDI-Master B2B Gateway ZEDI連携オプションを販売開始。

ユーザーはEDI-Master B2B GatewayにZEDI連携オプションと既存のJX手順(クライアント側)オプションを組み合わせることで、ZEDIでの接続に必要となる「XML電文作成・変換」「JX手順通信」「クライアント証明書の取得・更新」といった機能を利用することが可能となり、入金消込処理の自動化や電子領収書による新たなサービス利用など、金融EDI情報を活用した業務の効率化を実現することができるという。