データ・アプリケーション(DAL)は12月25日、エンタープライズ・データ連携基盤「ACMS Apex(エーシーエムエス エイペックス)」の最新版「バージョン1.3」を同28日から販売開始すると発表した。

ACMS Apexは、既存の業務アプリケーション資産を生かしつつ、単一ソフトウェアでセキュアかつ可用性の高いデータ連携基盤を構築を可能としている。

最新版では金融EDIの高度化に向けて、12月25日から稼働するプラットフォーム「全銀EDIシステム(ZEDI)」と連携するZEDI連携機能を実装したほか、IBM MQアダプタを提供するなど機能を拡張。

これにより、企業のZEDI対応を容易にし、ワンパッケージで金融EDIと商流EDIを統合管理できることから、EDI業務の一層の効率化、運用コストの削減を図るという。

具体的には、ZEDI対応に必要なXML電文の作成・変換機能と通信プロトコルJX手順、企業認証用のクライアント証明書の取得・更新機能を実装。また、IBM MQアダプタにより、IBM MQアプリケーション間との非同期的なメッセージ通信を実現するとしている。

さらに、新たな稼働環境としてクラウドプラットームでMicrosoft Azureを、管理DBはMicrosoft SQL Server 2017、Amazon RDS for Oracle、Amazon RDS for MySQLを、オルタネート(代替)サーバがMicrosoft Windows Sever(Oracle JDK 8の利用が前提)を、マルチブラウザでの運用管理用にMozilla Firefoxをそれぞれサポートしている。

加えて、通信プロトコルebXML MS 2.0 において、データ改ざんを防止するためのハッシュ関数であるSHA-2に対応。

また、ACMS Apexは企業のデータ連携だけでなく、グループ企業間やSaaSのデータ連携基盤として、リソースの共有や配分、運用を効率化するテナント機能を実装しており、SaaS提供企業を中心に採用が進んでおり、最新版提供するZEDI連携機能において、TISのSaaS型EDIサービス「TEDIOS-II」、オージス総研のEDIアウトソーシングサービスがZEDI対応を予定している。