ジャストシステムは15日、オンプレミスとクラウド上のストレージを組み合わせて構築したハイブリッドクラウド環境に対しても、高精度に横断検索が行えるよう強化した、企業内検索システム「CBES (ConceptBase Enterprise Search) 5.0」を発表した。販売開始は11月27日。価格は320万円(税別)から。

「CBES」は、企業内に保管されている膨大なデータを高速かつ高精度に検索できるシステム。ジャストシステムが開発した検索方式「NL-Vgram」をベースに、検索もれが少なく不要な情報はヒットさせない検索精度の高さが特長だ。

CBES 5.0では、クラウドストレージサービスにもデータを保存する企業に対応するため、ハイブリッドクラウド環境に対して、高速かつ高精度な検索性能はそのままに、横断検索が行えるように強化されたほか、従来比で2倍以上のスケーラビリティを実現している。

「Microsoft Office 365」の「Share Point Online」や、「Box」といったクラウドストレージサービス上にあるデータを検索できるコネクタを提供する。オンプレミスとクラウドストレージサービス上にあるデータを高精度かつ高速に横断検索できるため、情報の在処がわからなくても必要な情報を速やかにを探し出せるという。

また、従来比で2倍以上のスケーラビリティを実現し、少ないサーバー構成で大規模環境に対応可能となった。また、インデキシング性能に簡易差分更新を追加し、最終更新日時以降を条件にクロール処理を実施できるため、膨大なデータに対しても高速に処理するという。

さらに、検索結果から特定のフォルダや文書へのショートカットを登録できる機能「CBデスクトップ」を強化し、「検索クエリ」も登録可能となったのに加え、該当データへの最短アクセスを可能にするユーザーインターフェースも追加されている。

なお、同システムは用途や規模に応じたラインナップが用意され、価格は「Basic Edition」320万円(税別)から。

「CBESサーバー」の動作環境は、OSがWindows Server 2016 / Windows Server 2012 R2 / Windows Server 2012 / Windows Server 2008 R2 / RedHat Enterprise Linux 7.1 Server以降 / RedHat Enterprise Linux 6.3 Server以降、CPUがXeon プロセッサー E5 ファミリー相当以上、メモリ8GB以上。

一方の「CBESクライアント」は、対応ブラウザがInternet Explorer/ Firefox / Microsoft Edge、スマートデバイスはiPhone、iPad、Android OS バージョン2.3以上。