Microsoftは2018年3月6日(現地日時)、Visual Studio 2017 バージョン15.6とVisual Studio for Macバージョン7.4をリリースしたことを公式ブログで発表した。新バージョンの変更点は多岐にわたるが、パフォーマンス面は.NET Core関連のロード時間を平均で20%短縮し、デバッガーのスレッドウィンドウ高速化や、拡張機能による遅延を通知する機能を加えている。

  • 拡張機能によるパフォーマンス遅延の通知メッセージ(画像はすべて公式ブログより抜粋)

    拡張機能によるパフォーマンス遅延の通知メッセージ(画像はすべて公式ブログより抜粋)

.NETユニットテストにはリアルタイムテストの検出機能が加わり、テストエクスプローラーの操作体験を向上させるために階層ビューが加わった。この他にもC#やVisual Basic用リアルタイムテスト検出機能や、C++用単体テストもテンプレート拡張やライブラリサポートの拡大といった改善を含む。また、C++に改善も加わった。

  • 階層ビューが加わったテストエクスプローラー

    階層ビューが加わったテストエクスプローラー

  • C++コードでは、IntelliSenseエラーを紫色の波線として表示する

    C++コードでは、IntelliSenseエラーを紫色の波線として表示する

.NETモバイル開発については、macOSビルド環境を自動的に設定する機能を追加し、Windows上のVisual StudioでiOSアプリケーションの構築が容易になっている。さらにWi-Fiデバッグを使用してiOSアプリケーションをネットワーク経由で導入可能にした。その他の変更点についてはリリースノートを参照してほしい。

阿久津良和(Cactus)