三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センター 大型ロケット発射場から平成29年10月10日7時01分37秒(日本標準時)に、「みちびき4号機」(準天頂衛星)を搭載したH-IIAロケット36号機(H-IIA・F36)を予定通り打ち上げに成功したことを発表した。同ロケットは計画通り飛行したのち、約28分20秒後にみちびき4号が正常に分離された。

「みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)」は、準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システム。衛星からの電波によって位置情報を計算するもので、「日本版GPS」とも呼ばれることがある。

今回、みちびき4号機の打ち上げによって4機体制になることで、GPSとあわせて8機以上の衛星がほぼ日本全土をカバーできるため、ビルや樹木などで視界が狭くなる都市部や山間部を除き、8機以上で安定した高精度測位を行うことができるようになるという。

なお、打ち上げ時の様子は、JAXAのWebサイト「みんなのみちびき」にて、中継録画を試聴できる。映像のラストには衛星分離シーンも参照できる。

打上げシーケンスはリフトオフ(0分0秒)の後、1分33秒に固体ロケットブースタ燃焼終了(SRB-A燃焼終了の定義は燃焼圧力が最大燃焼圧力の10%となる時点)、1分47秒に固体ロケット・ブースタ分離(SRB-A分離の定義は後方ブレス分離)、4分9秒に衛星フェアリング分離、6分36秒に第1段主エンジン燃焼停止(MECO)、6分44秒に第1段・第2段分離、6分54秒に第2段エンジン第1回推力立上がり(SELI1)、12分27秒に第2段エンジン第1回燃焼停止(SECO1)、24分35秒に第2段エンジン第2回推力立上がり(SELI2)、27分30秒に第2段エンジン第2回燃焼停止(SECO2)、打ち上げ後28分20秒に「みちびき4号機」が分離された(時間は実測値)。