ヴォーカーズは6月13日、同社が運営する企業リサーチサイト「Vorkers」に投稿された残業時間データと上場企業の有価証券報告書から、残業時間も含めた労働時間による「時給」を算出し、それをまとめた「上場企業の時給ランキング2017」を発表した。

今回の調査における「時給」は有価証券報告書による平均収入を、各社の標準労働時間およびVorkersに投稿されている平均残業時間(月間)から算出した年間勤務時間で割ったもの。

第1位は、M&Aアドバイザリー会社のGCAで、唯一の時給7000円台となった。トップ30の企業の中で最も多い平均73.6時間の残業時間、平均年収は2000万円となり、ダントツで首位を獲得したという。

同社の社員からは「新卒は600万円くらいから、残業がかなりつくので、結果的にはそれなりの年収になる(アソシエイト、男性)」「昨年度は大型手数料を受け取れた案件の恩恵があったため、ボーナスの金額が高かった。MDクラスは総年収が億を超えたものがぞろぞろいたのではないか(管理職、男性)」といったコメントが寄せられている。

トップ10のすべての企業は時給5000円を超えており、内6社は6000円を超えているという。また、トップ10に総合商社5社ランクイン(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)しているほか、トップ30の平均時給は5134円と、東京都の最低賃金(932円)の5.5倍に及んでいることが明らかになった。

「上場企業の時給ランキング2017」 資料:ヴォーカーズ