エスキュービズム・テクノロジー(Sテック)は1月20日、電通と共同で開発・販売しているEC向けマーケティング・オートメーション・プラットフォーム/ECパッケージである「DECIDE」を機能拡張し、マーケティング・エンジンとして利用可能な新パッケージとして「DECIDE Omni」を提供開始した。

DECIDE Omniのロゴ

新製品は、従来製品が連携可能であったECサイトに加え、同社が提供するオウンド・メディア構築CMSとの連携、タブレットPOSである「EC-Orange POS」とのデータ連携、会員証アプリである「Orange Clubアプリ」との連携を実現し、EC/オウンド・メディア/実店舗で利用客の行動情報に基づくマーケティング・エンジンとして利用可能にした。

タブレットPOSレジの購買情報のDECIDEへの連携、会員データの共通利用機能、DECIDEからスマートフォン用アプリに対してプッシュ通知を実施するモジュールの追加により、ECサイトでお気に入り登録した商品の在庫情報を利用客のGPS座標に基づいて店舗に近付いた際にプッシュ通知することや、店舗で手に取ったが買わなかった商品をECで割引販売するといった、より有機的な相互送客の実現が可能になるという。

店頭での購買顧客や店頭のみでの購買顧客などの情報を連携し、ECやオウンド・メディアで実行しているのと同様の、購買提案や顧客育成に向けたステップ・シナリオなどの顧客育成施策を店頭でも実行し、ファンを増加させることが可能になるとしている。

さらに、キャンペーン登録システムとキャンペーン・キッカーとしての機能を用意すると共に、集計やKPI指標に基づく施策の評価までを実施しているため、店舗/EC/オウンド・メディアの区別をせず、実施したキャンペーンの施策実施評価が可能とのこと。

これらにより、従来と比べてキャンペーン施策などをより容易に登録・実行・評価可能になり、オムニチャネル時代のキャンペーンに発生するというデータの分散や評価主軸の散乱といった問題を廃し、適切に施策評価を実施できるようになるとしている。