ディー・エヌ・エー(DeNA)の子会社・DeNAライフサイエンスは11月18日、東京大学医科学研究所と共同で、遺伝子検査サービス「MYCODE」において、インターネットを活用したユーザー参加型のゲノム研究を2016年1月から開始すると発表した。

同共同研究では、MYCODE利用者の内、研究に同意した人を対象に、インターネットによるアンケートに任意に参加してもらうことで、病気や体質、生活習慣と遺伝子の関係を解明することを目的とする。アンケートでは、身長や体重などの体格、喫煙、飲酒、コーヒーの摂取傾向などの嗜好性、ドライアイ、男性型脱毛症やインフルエンザなどの病気、髪色や耳たぶの形状など20項目以上について回答してもらう。これらの回答結果と遺伝情報を解析することで、関連するSNP(DNAの中で1カ所の塩基が別の塩基に置き換わる現象)の探索を行い、日本人では関連SNPが見つかっていない病気・体質についてリスク予測モデルを構築することを目指すという。

同研究の成果により、遺伝子検査における新しい検査項目の提供や、より大規模な日本人データに基づく検査結果の提供が可能となるほか、SNPのタイプに応じた病気の予防法開発などが期待される。