アドビシステムズは、東京都・代官山蔦屋にて、デジタルペン&定規「Adobe Ink & Slide」を発売を記念し、発売前に同ハードウェアを体験できるイベント「Adobe Ink & Slide 体験イベント」を開催している。

イベント会場は、代官山蔦屋内の「GARDEN GALLERY」。会場内には「Ink & Slide」がずらりと並び、訪れた人が自由に試せるようになっている。タッチアンドトライを行っているユーザーに対しては、アドビのスタッフがカウンター越しにアドバイスを行うスタイルだ。

会場内のカウンターには、iPadと「Ink & Slide」が並べられていたs

同社の名久井舞子氏によれば、「いらっしゃる方は、ほぼ例外なくアドビのアプリケーションをお仕事などで利用してくださっている方」だという。「中でも、パッケージ製品をお使いの方からの反響が印象的でした。Creative Cloudにより、Ink & Slideを介してデスクトップとモバイルの作業がシームレスにつながるということを実感いただける機会にもなったようです」と笑顔で語っていた。

試用にあたっては、アドビスタッフのサポートが

デスクトップアプリとモバイルアプリがシームレスに連携。ベクトルデータのやりとりも可能だ

また、来場者に話を聞いたところ、「Slideを最初に見た時は、定規と同じようにハードウェアにそわせて直線を引くんだと思っていたのですが、ガイドを表示させるとさっとなぞるだけで直線が引けて驚きました。iPadのアプリで直線を引くのはなかなかできないので、これはいいですね」と、その使い心地の意外さに感心していた。

会場では、「Ink & Slide」を用いたライブデモも実施。クリエイターたちが実際に同ハードウェアを用いる様子を生で見ることができる

この体験会では、現役クリエイターによる「Ink & Slide」ライブデモが行われ、自由に観覧することも可能。取材当日の10月10日は、アドビのキャンペーンサイトなどのデザインも手がけるアートディレクター/グラフィックデザイナーの星恒明氏によるデモンストレーションが実施された。

同氏は製図用途を見据えたモバイルアプリ「Illustrator Line」のブラシの種類の多さ、鉛筆風のブラシのアナログ感が好みだとして、レイヤー機能を現状搭載しない同アプリ上で着色を可能にするため、一度描いた線画をCreative Cloudのストレージにアップロードし、それを背景として読み込むというフローで描いたイラストを披露した。加えて、Slideを用いたトレース作業の実演も行った。なお、同イベントの開催は10月12日まで、開場時間は11:00~18:00。「Ink & Slide」の購入を検討している人は実際に触れて、その使用感を確かめてみてほしい。