Texas Instruments(TI)は6月27日、標準的なダーリントントランジスタアレイの代替が可能で、高い電力効率とピン互換性を提供する7チャネルローサイドNMOSドライバ「TPL7407L」を発表した。

同製品は、複雑なモータドライバを不要にしながら、大電流負荷の駆動に必要なトランジスタアレイの半数の代替を可能にする。また、消費電力を40%低減するとともに、白物家電、ビルオートメーション、照明、HVAC(暖房、換気、空調機器)などの大電圧機器でLEDマトリクス、リレー、ステッピングモータなどの高効率駆動を実現する。

具合的には、ドレイン電流がチャネル当たり600mAと20%高く、大電力駆動が可能なことから、基板1枚当たりに必要なリレードライバの数を削減できる。また、従来のトランジスタアレイとピン互換があり、電力効率が高く、既存のトランジスタアレイの代替も可能なことから、システム設計を容易にし、電力コストも低減できる。動作温度範囲が-40℃~+125℃と広いのも特徴となっている。

なお、パッケージは16ピンSOICもしくはTSSOP。価格は1000個受注時で0.40ドルから。すでに供給を開始している。また、評価モジュール「TPL7407LEVM」も49.00ドルで供給中。

7チャネルローサイドNMOSドライバ「TPL7407L」