より自然な形となったASIMOの自己紹介

そしてもう1つ、ASIMOを用いた自律型説明ロボット実証実験 第2弾についてだ(画像16)。2013年の7~8月に行われたのが同実証実験の第1弾で、この時と大きく内容が変わったわけではなく、2011年11月にデビューした3代目ASIMOが、来館者を前にして、自分の機能や特徴などを紹介するというものだ。

画像16。3代目ASIMOが実証実験を行っている様子

この実証実験でのASIMOは、天井に用意されたセンサや自分自身のカメラによる画像認識技術などを駆使して、ステージ前に何人の来館者がいるか、設問に対してどれに何人の人が手を挙げたかといったことをカウントして告げてくれるのだが、このカウントが結構素速い。また、ステージ前に人が少ない時に待機中のASIMOの前を行ったり来たりすると、顔を左右に振って追いかけてくる。見られているのがわかるのだ(動画2)。

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動画2。ASIMOがこちらを観察しているのがわかる

第2弾も大筋は第1弾と同じ内容なのだが、それでは何が違っているのかというと、より紹介が自然になっているのだという(収録した内容に関しては、第2弾の方が倍近く時間的に長い)。また、第1弾の時は移動する時に来館者に背中を見せて移動することが多かったらしいが、第2弾の時は後ずさりして、お客さんに失礼がないようにしているという(長めの距離を移動する時は、さすがにずっと後ずさりだと逆に不自然に見えることもあるので、背中を向けて移動していることもあった)。立ち位置なども結構違う感じだ。第1弾の時の動画も再録してみたので、どう違うか、人の目でわかるほど滑らかになっているのか、ぜひご自分の目で比較してみてほしい(動画3・4)。

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動画3。実証実験第2弾の様子
動画4。実証実験第1弾の様子。第2弾と同じ角度から撮影したもの

また、ASIMOに関するイベントもこれからも計画中だということなので、UNI-CUBβと併せて未来館のイベントは要チェックだ。また、近い時期に3階「未来をつくる」の「ロボットワールド」の展示がリニューアルする予定とのことなので、そちらも期待しよう。今度の展示は、「さわって、しゃべって、操作する」だそうで、「ロボットってなんだろう? そもそも人間ってなんだろう」ということを考えるきっかけをくれるとしている。

なお、現在、未来館友の会会員向けのイベントで、この新規ロボット展示の先行体験会の参加者を募集中だ。小学4年生以上なら誰でも申し込むことができ、締切は6月5日(木)17時。定員は8名で、参加費は無料。先行体験イベントの開催は6月13日(金)18~19時となっている。この際、友の会に入って、「現在未来館にあるロボットとはまったく違うロボット」を一足早く体験していてはいかがだろうか?