サイバネットシステム(サイバネット)は2月5日、グループ会社のNoesis Solutionsが開発・販売・サポートする最適設計支援ツールの最新版「Optimus Revision 10.13」の販売を開始したと発表した。

Optimusシリーズは、CADやCAEを使用した製品開発の効率を改善し、品質の向上を図ることを目的とした最適設計支援ツール。自動車分野をはじめ、航空宇宙や精密機械などの分野の開発プロセスで活用されている。

最新版ではジョブ管理システム「OPS(Optimus Parallel Service)」を標準搭載した。Optimusから並列処理で複数の計算を行う場合、旧版は別途ジョブ管理ツール(LSF、PBS、Condorなど)を購入・設定する必要があったが、最新版では標準搭載して手軽に並列処理を実行できるようになった。

Optimusによる並列処理のイメージ

また、Optimusシリーズと組み合わせて利用する各種ツール(CAD・CAE)を自動実行する際、設定を不要にする「ダイレクトインタフェース」機能を改良。各種ツールのファイルを選択すると、設計変数と出力値の候補を自動で抽出してくれるようになったという。

さらに、Adams、Flowmaster、GT-POWER、Mathcad、MSC Nastran、NX CAD、NX CAE、 SimulationX、STAR-CCM+のダイレクトインタフェースを新たに追加し、ANSYS Workbench、Excel、MATLABのダイレクトインタフェースを改良して各ツール間の操作性向上を図ったとしている。

ダイレクトインタフェースの利用手順

なお、最新版の新機能および便利な機能を紹介する「Optimus Revision 10.13 バージョンアップセミナー」を東京都千代田区と愛知県名古屋市内の2カ所で開催する。セミナーの詳しい内容や参加方法はWebページに掲載されている。