現代アーティストのスプツニ子!が、11月17日に放送される毎日放送(MBS)制作の密着ドキュメンタリー番組「情熱大陸」に出演する。

同番組では、スプツニ子!が立ち上げ、NASAの科学者や技術者の全面協力のもとに進行されている、月に無人探査機を送り込みハイヒールで足跡をつける現代アートプロジェクトを取り上げる。同プロジェクトは、これまで月の上に降り立った人類12人はすべて男性だがハイヒールを月に運び足跡をつけることで、近い将来に女性が月や火星に向かう宇宙旅行のモデルとなることを狙ったものだ。番組内では月面ローバー試作機「ムーンウォークマシン、セレナの一歩」開発の過程から完成までの6カ月間を、東京・ロンドン・ヒューストンで密着取材。国境を越え活躍する日本人アーティストであるスプツニ子!の実像に迫る。

なお、スプツニ子!は現代アーティスト・マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ 助教。日本人の父と英国人の母(ともに数学者)の間に生まれ、ロンドンの英国王立芸術学院でデザインを学ぶ。これまで、男性に生理を疑似体験させる「生理マシーン」、からすと会話するロボットを開発し動画をネットで発信した「カラスボット」といった作品を発表し、その作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)や東京都現代美術館でも展示された。その活動が認められる形で、MITメディアラボの助教に就任。ちなみに、スプツニ子!という名は高校時代のあだ名「スプートニク(旧ソ連の人工衛星)」が元になっている。