グッチは、伊勢谷友介氏が代表を務める「REBIRTH PROJECT」とのコラボレーションによる企画展「全動説 Meoncentric theory」を開催する。会期は10月6日まで(会期中無休)、開場時間は11:00~20:00。会場は東京都・新宿のグッチ新宿 イベントスペース。入場無料。

グッチ新宿 イベントスペースにて、伊勢谷友介氏が代表を務める「REBIRTH PROJECT」によるインスタレーション作品の展示が行われている。画像は「全動説」のイメージ

同展は、地球と社会のための活動をクリエイティブな視点で考察・実行する「REBIRTH PROJECT」と、社会と環境のサスティナビリティを追求するグッチの企業理念がシンクロしたことにより実現したもので、「REBIRTH PROJECT」が手がけたインスタレーションが公開されている。会場では、照明を落とした空間の中心に全長36mの巨大な8の字型の「Meoncentric Model」が展示され、チューブ状のオブジェクトの中を走る複数の光源と音源、グッチの印刷物を再生素材とした細かいマテリアルがもたらす光影が空間の壁や床、天井を複雑に照らしながら移動し続ける。その陰影の中に、レーザープロジェクションによる光の線で描きだす絵画作品が写し出される。

また、展覧会名にもある「全動説」とは、「天動説」という一点中心型の地球像に対し、社会、価値基準そのものが全て動的な状態であるという仮説に基づき、観念的に地球を表す造語。このたび展示されているインスタレーションは、インターネットなどの情報インフラ環境の急速な発達と浸透により、ボーダレスで流動的な状態にある現代の地球像を表現したものとなっている。ちなみに、同展のアートディレクターは、アーティストの藤元明氏が務めた。

なお、「REBIRTH PROJECT」は2009年に設立された、さまざまなアーティスト・クリエーター・プロデューサーが参加しているプロジェクト。伊勢谷友介が代表を務め、「人類が地球に生き残るためにはどうするべきか?」という命題のもと、未来における生活を新たなビジネスモデルと共に創造していくために活動している。