日立製作所は10月3日、日本信号、山梨大学と共同で、空港などの安全強化を目的とした爆発物の探知装置内蔵搭乗券読取装置(以下、搭乗ゲート)の試作に成功したと発表した。

搭乗ゲートの試作機は、搭乗券として使われるICカードや携帯端末に付着した微粒子を採取し、内蔵した装置によって分析することで爆発物の有無を1~2秒で探知できるようになっている。同方式では、1時間あたり約1200人の検査が可能だという。

同社では、今後は駅やスタジアム、イベント会場などの入場セキュリティ機器への応用も考えられるとしている。

爆発物探知装置を内蔵した搭乗ゲートの試作機