エプソンは、文教市場向けに壁掛け対応・超短焦点モデルプロジェクタ4機種を2012年2月24日より順次販売すると発表した。販売されるのは、WXGA対応で明るさ3,100ルーメンの「EB-485W」、XGA対応で明るさ3,000ルーメンの「EB-485」と、それぞれに電子黒板機能を搭載した「EB-485WT」、「EB-480T」の4機種。価格はいずれもオープンで、市場想定価格は「EB-485W」が209,980円、「EB-485」が199,980円、「EB-485WT」が169,980円、「EB-480T」が159,980円。

「EB-485WT」

「EB-480T」

「EB-485W」

「EB-485」

新製品では、従来機に比べ明るさをアップし、「EB-485WT」や「EB-485W」では、従来機の2,500ルーメンから3,100ルーメンにアップしている。また、スピーカーも10Wから16Wに拡大し、大きさは従来機種に比べ約20%コンパクトになっている。

新製品の主な仕様

さらなる短焦点化も実現し、「EB-485WT」、「EB-485W」では最短18.7cm、「EB-480T」、「EB-480」は最短22.2cmの距離で80型のスクリーンサイズの投写可能。また、常設できる「壁掛け設置」に加えて、通常のプロジェクタと同様の「デスクトップ設置」と、生徒や会議参加者とテーブルの投写面を囲んでコミュニケーションを取りながら会議・授業が進められる「テーブル投写」が可能となり、設置自由度が増している。

「壁掛け設置」

「テーブル投写」

「EB-485WT」、「EB-480T」の「電子黒板」機能は、電子ペンをマウスとして使うことで、クリックやドラッグなど、投写面上でPC 操作が可能で、位置合わせ作業を自動で行う「オートキャリブレーション機能」「解像度自動認識機能」を新たに搭載し、セットアップがスピーディに行えるようになっている。そのほか、新たにパソコン無しで電子黒板機能を使用できる「PC レス電子黒板」機能を搭載したほか、パソコンと接続して使う場合は「マルチペン」に対応し、二人同時の書込み・マウス操作が可能になっている。

「電子黒板」の機能強化

エプソン販売 取締役 販売推進本部長 中野修義氏

文教市場向けの製品を強化する理由をエプソン販売 取締役 販売推進本部長 中野修義氏は、「文京市場においては、2011年5月に文部科学省より、プロジェクタや電子黒板を普通教室に1つずつ設置するという方針が示された。普通教室は全国に46万教室あり、このうちプロジェクタが設置されているのが16万教室でプロジェクタでは30万、電子黒板では40万のマーケットが存在する」と語り、文教市場が今後有力な市場になる点を挙げた。