Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

iPhoneやAndroidといったスマートフォン、それにiPadのようなタブレットデバイスの普及で、インターネット上のサービスの利用法が変わりつつある。従来はブラウザがそうしたサービスを使うための主要なツールだったが、現在では専用のアプリケーションを使うことが増えている。Twitterであれは、ブラウザでTwitterのサイトを開くのではなく、Twitter専用アプリを使ってつぶやいたり、ほかのユーザのつぶやきを読んだりする。その方が便利だからだ。

Mozillaではこうしたユーザの変化を捉え、Firefoxをそうした「専用アプリケーションとしての体験」ができるものへ変えていく取り組みを続けている。では、いったいどういった「体験」を考えているのか。それについては、先日公開された「Web Apps Update - experiments in Web Activities, App Discovery」がわかりやすい。Firefox Nightlyに提供されているアドオンをインストールし、New York Timesのサイトを訪れてみると実際に体験もできる。

Web ActivitiesとApp Discoveryという2つのアドオンをインストールしたFirefox NightlyでNew York Timesのサイトを訪れると、右下に「App Available!」というこのサイトのアプリケーションがあることが通知される。

アプリケーションを使用するために「Yes」を選択すると、アプリケーションとしてNew York Timesが追加される。

このサイトにはアプリケーションがあります、という通知がポップアップし、インストールすると専用のアプリタブとして登録される。UIはWebサイトとしてのニュースというよりも、iPadのFlipboardのように、専用のアプリケーションとして提供されているリーダーのように見える。

アプリケーションを起動すると、New York TimesのサイトがまるでFlipboardでも使っているかのようなUIのもとで表示される。アドレスバーが表示されていないところも注目ポイント。

フルスクリーンで使っていればiPadでFlipboardを使っているのと同じ感覚になる。

スワイプによる操作もできるということが示されており、将来的にAndroidを搭載したタブレットで動作するFirefoxは、インストールされた専用アプリのように利用できるようにする狙いが見える。

表示スタイルの変更も可能。

こうしたWebアプリケーション間でシームレスにデータのやりとりをするためのフレームワークも搭載されており、アプリケーション間の連携が弱いiPadやiPhoneなどの専用アプリケーションと比べて優位な面も見られる。