日本HPとアジアパシフィックシステム総研(ASPAC)は22日、HP NonStopサーバのSI事業を主な事業内容とする合弁会社「日本NonStopイノベーション株式会社」の設立を発表した。

HP NonStopサーバは、二重化ハードウェアや耐障害性を備えるソフトウェア等のアーキテクチャにより、24時間365日無停止・99.9999%の可用性を誇る無停止型超並列サーバであり、金融、通信などシステム停止が許されない業務分野の基幹システムで利用されているという。

新会社はHP NonStopサーバを基盤とするSI事業を中核に据え、コンプライアンスやリスク回避の観点から需要が見込まれる、無停止が前提のITインフラストラクチャの設計・構築を、日本HPと協業しながら推進していく。

また事業展開の基盤として、HP NonStopサーバ技術者の集約と育成にも注力する方針だ。

ASPACは従来からHP NonStopサーバ上でのSI事業を展開し、30%以上の成長を示しており、潜在的ニーズの高さから同事業の拡大、強化が必要と考えていたという。新会社設立および同事業の拡大により、専門知識を有する技術者の確保、育成の実現において大きな効果が期待でき、また大口得意先である日本HPとの連携強化により、ASPACにとって開発面での相乗効果を期待できると判断したとのこと。

日本HPは新会社との連携により、高可用性が求められる大規模で高額な取引を扱うシステムや公共性の高いサービスを提供するシステム向けなどを中心に、HP NonStopサーバをベースとするSI事業の拡大に期待している。

新会社の概要

社名:日本NonStopイノベーション株式会社
設立:2008年5月12日(予定)
代表者(社長):上田 敏勝(うえだ としかつ)
 (現 日本ヒューレット・パッカード株式会社 HPS事業戦略室 専任部長)
本店所在地 : 東京都杉並区高井戸東3-29-21
資本金 : 2.51億円
 (出資比率:アジアパシフィックシステム総研 80.1%・日本HP 19.9%)