業界最安値水準の決済手数料

「ASJペイメント」の価格体系

決済代行サービスASJペイメントは、ショッピングカートシステム「ショッパーペイメント」とネット予約管理システム「eリザーブペイメント」の2種類が用意され、いずれかを利用できる。両システムとも、決済代行機能としてクレジットカード決済とコンビニエンスストア決済を用意。月額基本料金は9,450円(消費税込み)から、決済手数料は3.675%(同)からで、これは業界最安値の水準であるという。コンビニエンスストアでの決済手数料は1件あたり315円(同)となっている。利用できるカード、コンビニエンスストアは下のカコミ記事のとおり。

利用できるカード、コンビニエンスストア

カード……VISA、MasterCard、UC、JCB、AMERICAN EXPRESS
コンビニ……セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルK、サンクス、エーエム・ピーエム・ジャパン、ミニストップ、スリーエフ、セイコーマート、デイリーヤマザキ、ポプラ、コミュニティ・ストア、セーブオン、ココストア、ホットスパー

ASJペイメントは、このように手数料を相当低く抑えている。それは「当社では、クレジットカードに焦点を当て、かなり以前から準備を進めてきた。決済代行サービス分野ではかなり後発の部類に属するので、手数料はできるだけ低くしようと考えた。そうでなければ、競争に勝ち抜いてはいけない」(同)からだ。他社の場合、「決済手数料の水準を公表してなかったり、1注文ごとに注文処理手数料を徴収したりするところもある。そこで当社では、1注文ごとの注文処理手数料を無料にした。1回の売り上げごとに課金されるとなると、その手数料が数十円という額でも、注文が増えればけっこう響いてくる」(同)。また、初期費用を無料にしているのは「ハードルが高くて、カード決済を導入したくてもできない事業者もある」(同)ことに配慮している。

後発である同社にとって、競争を少しでも優位に進めるためには、値下げ策は必須といえる。しかしそれでも"単に安いだけ"では、競争力強化策としては十分ではない。そこで「ECサイトを運営をしている店舗の売り上げが向上するよう、支援していきたい。サイトの操作画面をわかりやすくするなど、利用者に利便性を提供し、販売しやすくする」(田代氏)ことを考えている。同社ではまず、ホームページのデザインに力を入れている。「それぞれの事業者向けのテンプレートはあるが、アイコンデザインやカートの順番を変えたいとか、送料の設定の仕方を変更したいというような、ここをこうしてほしい、といった要望にきめ細かく対応することで競争力を高めていく」(同)。

手数料を業界最低水準にすることにより、減益につながるのではとの懸念も予想されるが、田代部長は「決済代行サービスは無論、新しい事業として重要だが、当社はもともとホスティング事業者。今回のサービスが顧客を増やし、結果的にホスティングのユーザー拡大にば、全体的にはプラスになる」とみている。