JasperSoftは14日(米国時間)、JasperReportsの最新版となる「JasperReports 2.0.0」を公開した。JasperReportsはJavaで開発されたレポーティングライブラリ。XMLレポートテンプレートおよびカスタマイズ可能なデータソースからプリント可能なドキュメントを生成する。サポートされているデータソースはテキストデータやJDBC/POJOなど、出力可能なリソースはスクリーンやプリンタのみならずPDF、HTML、XLS、RTF、CSV、XMLなど複数の形式がサポートされている。プロダクトはGNU LESSER GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2.1のもとで公開されている。

JasperReportsはJavaを使って開発されたレポーティングライブラリとしては草分け的存在。最初のメジャーリリースであるJasperReports 1.0が公開されたのが2005年7月20日(米国時間)であることから、ほぼ2年の歳月をかけて次期メジャーバージョンとなる2系を発表したことになる。

JasperReports 2.0では外部スタイルテンプレート機能が導入されている。それ以外にも空レポートを作成するといった作業を含むより優れた制御を可能にする新しいレポートセクションの導入、拡張されたXLSエクスポータの導入などが行われている。それ以外にもバグの修正や改善が実施されているため、従来のバージョンを採用しているユーザやデベロッパはJasperReports 2.0へのアップグレードを検討されたい。

JasperReportsを活用したプロダクトはすでに多く存在する。JasperReportsに対するデザイナソリューションであるJasperAssistantがあるほか、ビジュアルデザイナのiReport、ビジネスインテグレーションスィートであるJasperServer、データインテグレーションプラットフォームであるJasperETLなどだ。レポートソリューションや帳票ソリューションを探している場合はJasperReportsを検討対象に加えるといいだろう。