中国最大のポータルサイトである新浪網がこのほど、谷歌(Google)と正式に戦略的パートナーシップを締結したと発表した。今後、新浪は谷歌と検索、情報、広告面で全方位的な戦略的協業を行い、各自の強力なプラットフォームを生かし、社会需要に適合したインターネット検索、及び各種サービスを提供していくという。

双方の戦略的協業に基づき、新浪は検索サービスに谷歌のページ検索フォームを組み込み、利用者により利便性の高い検索サービスを提供する。利用者は、ニュース閲覧とページ検索との間を簡単に切り替えることができるという。

広告面での新浪と谷歌の協業は、新浪傘下の主要チャンネルの多数に及ぶ。広告主は新浪網の膨大なアクセス量により、広告価値を最大限に引き上げることができる。一方で、谷歌は検索エンジンにおけるコマーシャルビジネスでの成熟した経験とシステムで、広告効果の引き上げと高採算性を保障していく。

業界関係者は今回の協業について、新浪側ではポータルサイトとしての影響力と利用者層拡大という側面から、谷歌側はブランド、製品ならびにサービスなどの面で中国ユーザーにより緊密なアプローチが可能になるとして、ともに高く評価している。

新浪CEOの曹国偉氏は「谷歌は全世界をリードするサーチエンジン。当社と谷歌との協業は、名実ともに『強強連合』である。世界最大の中国語ポータルサイトとして、当社は豊富なコンテンツとユーザーリソースを有しており、業界をリードする技術や、長年蓄積してきたインターネット業務運営経験も持っている。双方の戦略的協業は、優れた資源の融合となり、協業は必ずや高い効果をもたらすであろう」と語った。

谷歌副総裁兼大中華区総裁の李開復氏は、「コンテンツサービスに立脚する新浪は中国で最も影響力のあるポータルサイトであり、中国インターネット業界の旗艦でもある。中国に進出している谷歌は中国の利用者のニーズを根本としながら、最高の製品とサービスを提供することに取り組んでおり、利用者の検索体験を絶えず向上させるよう努めている。今回の協業は、当社が中国で本格的なローカライゼーションを図る上で重要な施策の一つである」とコメントした。

では、次のページで、Google中国進出後の一連の行動から、Googleの中国事業を俯瞰してみてみよう。