- ドッグトレーナーの受験資格を知りたい
- ドッグトレーナーは学歴と関係ある?
- ドッグトレーナーの求人を知りたい
ドッグトレーナーの資格取得を検討していると、受験資格や試験合格後の求人内容など気になる点がいくつもあるでしょう。
今回は、ドッグトレーナーの資格取得を目指している方へ向けて、受験前に知っておきたいポイントをご紹介します。
ドッグトレーナーの通信講座について紹介している記事とあわせて、ぜひ最後までご覧ください。
→ドッグトレーナーのおすすめの4つの通信講座と失敗しない選び方!の記事はこちら
ドッグトレーナーの受験資格について
ドッグトレーナーとして活動する上で、必須資格はありません。そのため、ドッグトレーナーと名乗ること自体は誰にでも可能です。
しかし、ドッグトレーナーとして活動する上で、犬種や行動、性格など生態そのものを理解する必要があります。
犬のしつけは、知識がなければ犬種や性格に合わせて指導ができません。
また、無資格でドッグトレーナーとして活動すると、有資格者より信頼が薄くなるため実績を残すのは難しいでしょう。
今後、企業やフリーのドッグトレーナーとして活躍しキャリアアップを目指す場合は、資格取得がおすすめです。
学歴に応じた受験資格
ドッグトレーナーの資格を受験する場合、学歴に応じた受験資格が用意されています。
大卒と高卒の場合に応じた受験資格を解説しますので、参考程度にご覧ください。
大卒の場合:該当する学部を卒業する
授業内容 | 実習 | 取得できる資格 | 年制 | |
---|---|---|---|---|
大学 |
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モデル犬での動物介護・しつけ・健康管理など |
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4年 |
短大 |
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モデル犬での動物介護・健康管理・グルーミング・トレーニングなど |
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〜3年 |
大学と短大では授業内容があまり変わりません。
しかし、校内で動物を飼育していない場合が多く、併設しているペットサロンのモデル犬等で実習を実施します。
そのため、介護実習なども併設している動物病院を活用しています。
また、大学になると該当する学部は全国的にも少なく首都圏に集中しているため、地方の場合は注意が必要です。
さらに、大学や短大ではオープンキャンパスを開催している場合もあるため、事前に情報収集しつつ参加すると良いでしょう。
大学と短大で取得できる資格は、主に動物飼育基礎技術者と動物取扱責任者であり、卒業と同時に取得可能です。
その他にも、家庭犬のしつけ訓練士や犬の理学療法士など、さまざまな資格取得に対応しています。
高卒の場合:専門学校へ進学する
高卒でドッグトレーナーを目指す場合は、動物専門学校がおすすめです。
専門学校は全国にあり、2〜3年制でさまざまなカリキュラムが用意されています。
ほとんどの専門学校では、校内に数多くの動物を飼育しており、プロによる指導を間近で見学できます。
また、カリキュラムにより毎日実習で動物と触れ合えることから、動物の変化や体調にもすぐに気付けるでしょう。
さらに、動物を飼育しながら学習するだけではなく、慰霊祭を実施している学校もあるため、命の大切さを実感できるでしょう。
専門学校で取得できる資格は、主に動物飼育基礎技術者と動物取扱責任者であり、卒業と同時に取得可能です。
また、一部の専門学校では、令和元年に公布された「愛玩動物看護師法」の新たな国家資格である「愛玩動物看護師」を取得に向けてカリキュラムが構成されています。
愛玩動物看護師は、令和5年の春に第一回の国家試験が開催されることから、これからドッグトレーナーを目指す方は、取得をおすすめします。
専門学校では実習見学や学校説明会、体験入学などのイベントを実施しているため、気になる学校があれば参加すると良いでしょう。
実務経験と受験資格の関わり
ドッグトレーナーの資格として最も有名な「日本ドッグトレーナー協会(略称:JDTA)」では、実務経験がない場合でも受験可能です。
受験資格 | 受験内容 | 難易度 | |
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A級 |
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【一次試験】 犬と飼い主に合わせたしつけ方を提案しアドバイス 子犬のしつけの重要性を理解し説明力を高める ※課題は1歳までに必要な10のことを取得から出題 【二次試験】面談 |
★★★★★ |
B級 |
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★★★ |
C級 |
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★ |
このように、A級・B級・C級に分かれており、どちらも実務経験は関係ないことから、ドッグトレーナーの知識が全くない方でも受験しやすいでしょう。
また、高校卒業後に動物に携わる専門学校や大学に進学できなかった場合は、日本ドッグトレーナー協会のカリキュラムに申し込み、学習すると短期間で資格取得が可能です。
また、日本ドッグトレーナー協会のライセンス取得後は、ペットショップや動物病院などで活躍できます。
さらに、実務経験がない場合でも資格を取得しているため信頼性もあり、就職に有利となるかもしれません。
しかし、ドッグトレーナーとして開業する場合は、以下の条件を満たさなければなりません。
6ヶ月以上の実務経験又は、学校法人で定められたドッグトレーニングの実務を修了し、動物取扱業の主任研修を受けます。
最後に、自治体に登録すれば完了です。
実務経験と受験資格は関係ありませんが、開業を検討している場合は、実務経験が関係するため注意が必要です。
ドッグトレーナーの求人
ドッグトレーナーとして活動するにあたって、気になるのが職種別の求人内容や給与、必要とされる資格です。
関東・関西・その他の地域別で、どのような求人があるか内容を確認しましょう。
関東の求人内容
求人内容 | 雇用形態 | 給与 | 資格 | |
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ドッグカフェ |
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犬の幼稚園・ホテル |
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ブリーディング施設 |
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ペットショップ |
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東京を中心とした関東での求人を見てみると、上記のような求人が多くありました。
それぞれ求人内容や資格は異なりますが、雇用形態や給与はあまり変わりません。
ほとんどの求人では、犬のお世話が中心であるものの、犬の幼稚園やホテル・ペットショップでは、トリミングへの対応も場合もありました。
ペットショップでは、犬のお世話や飼育管理はもちろんですが、店内清掃や接客にも携わる店舗もあります。
そのため、今後資格取得を検討されている方や、ペットショップで経験を積みたい方におすすめです。
関西の求人内容
求人内容 | 雇用形態 | 給与 | 資格 | |
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犬の幼稚園・ホテル |
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動物病院・愛護団体 |
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ブリーディング施設 |
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大阪と京都を中心とした関西でドッグトレーナー求人を見てみると、半数以上が犬の幼稚園やペットホテルでした。
また、動物病院や愛護団体の他にも、関西空港で検疫探知犬ハンドラーの募集もあります。
ハンドラーは、ドッグトレーナーを目指している無資格者でも応募できるため、未経験の方や無資格の方におすすめです。
動物病院や愛護団体では、正社員のみ募集しているため、安定した環境の中、仕事と向き合えるでしょう。
大阪や京都以外の地域でも、ドッグトレーナーの求人はいくつか掲載されていたため、気になる方は検索することをおすすめします。
その他の地域
求人内容 | 雇用形態 | 給与 | 資格 | |
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犬の幼稚園・ホテル |
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ブリーディング施設 |
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ペットショップ |
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北海道や中部地方、九州地方などその他の地域では、犬の幼稚園やペットホテル、ブリーディング施設、ペットショップ を中心とした求人がありました。
関東・関西と比較すると求人数や給与は少ないものの、見習いとして働ける施設もあるため、ドッグトレーナー初心者におすすめです。
また、九州や中部地方では養護施設やNPO法人でもドッグトレーナーを募集しており、未経験の方にも挑戦しやすい環境でしょう。
ドッグトレーナーの見習い求人について
ドッグトレーナーの求人には、初心者や未経験の方向けに見習いを募集している場合もあります。
ドッグトレーナーの見習いは、ほとんどがブリーディング施設で募集されています。
見習いの仕事内容は、犬種別のトレーニングや飼育管理、犬舎の清掃や衛生管理など通常の求人内容とほとんど変わりません。
しかし、ほとんどの求人では、経験者を優遇しているため、未経験や初心者の方は見習い募集の求人から探すと良いでしょう。
まとめ
ドッグトレーナーの受験資格や学歴について解説しました。
ドッグトレーナーの資格は、ほとんど在学中に希望資格を取得できるため、学習しながら効率良く受験に向けて取り組めます。
在校していない場合は、日本ドッグトレーナー協会のカリキュラムを利用すると良いでしょう。
また、求人内容も地域によって異なるため、事前確認をおすすめします。
通信講座を検討している方は、当サイトで掲載しているドッグトレーナーの通信講座に関する記事もぜひ参考にしてください。
→ドッグトレーナーのおすすめの4つの通信講座と失敗しない選び方!の記事はこちら