「校務系と教務系に分断されて USB メモリで行き来していた情報を 1 台のデバイスで扱えるようになったのは、教育現場においては革新的だと思います。以前は個人情報も含まれる校務や教務を校外に持ち出すことは考えられませんでしたが、今は高いセキュリティが担保されているので、自宅や外出先からでも安心・安全に仕事ができるようになりました。私たち教員にとって働き方の大きな変化になり、遅くまで残業する先生はほとんどいなくなりました。外出が制限される時期においても、自宅から校務や授業が滞りなく進められています」聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校 ICT教育推進部 副部長 理科教諭 増田 瑞綺 氏は、同校の ICT 化の最大のメリットについてこのように語ります。

聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校は「Microsoft 365 Education A5」の導入によって、GIGA スクール構想の先を行く教育環境づくりを推進しました。驚くことに外部の業者に頼ることなく、現場の教員だけで環境づくりを完了させ、日常の教育活動と並行しながらも安定運用しているのです。

同校の取り組みの背後には、「生徒の探究の心を育む」ことに対する強い思いがありました。先生・生徒があらゆるデジタルツールを安心して使いこなせる環境のもと、生徒の「問題を発見し、解決に導く能力」を育む――そんな新時代の教育を実践する同校の取り組みに迫ります。

新たな学びを実現するために教員自ら教育 ICT 基盤の見直しに着手

聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校は、茨城県取手市で中高一貫教育を提供する私立中学・高等学校です。建学の理念に「和」の精神を掲げ、自立した女性を目指す教育を実践しています。

社会変化に応じた学校改革を続ける同校は、2019 年度から 3 つの軸からなる新カリキュラムをスタートさせました。礼節を土台に社会と繋がる「グローバル」、主体的に深く学ぶ「探究」、そしてグループで課題解決に取り組む「協働」です。

新たな学びを実現するうえで、ICT 基盤の見直しは不可欠だったと、聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校 校長 湯澤 義文 氏は振り返ります。

「旧来の教育や学校運営方法ではこれからの社会に適応できないと全教職員が認識していました。生徒が能動的に学習に取り組む"探究的な学び"を実現しながら、同時に生徒の情報を適切に守るにはどうすればいのか。5 年ほど前から新たな ICT 基盤を模索していたのです」(湯澤 氏)。

探究的な学びの実現には「場所にとらわれないセキュリティの仕組みが必要だった」と、聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校 ICT教育推進部 部長 情報科・数学科教諭 渋谷 将晴 氏は説明します。

  • 聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校 校長 湯澤 義文 氏

    聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校
    校長
    湯澤 義文 氏
  • 聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校 ICT教育推進部 部長 情報科・数学科教諭 渋谷 将晴 氏

    聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校
    ICT教育推進部 部長
    情報科・数学科教諭
    渋谷 将晴 氏

「従来、教員は職員室で、生徒はコンピュータ教室でデスクトップ PC を利用していました。しかし、真の探究的な学びを実現するには、いつでも、どこでも、デバイスに触れ、その場の気づきや記録をまとめられる環境が理想です。これは生徒だけではなく教員にも言えることです。クラウドを活用し、学校や家庭など場所を問わず学習する環境が求められる今、『校務ネットワークとの境界を守る(境界防御)』だけではセキュリティを担保できず、いわゆる"ゼロトラストセキュリティ"の考え方が求められたのです」(渋谷 氏)。

聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校 ICT教育推進部 副部長 理科教諭 増田 瑞綺 氏

聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校
ICT教育推進部 副部長
理科教諭
増田 瑞綺 氏

「校務用端末で作った教材を授業用の端末に移すときは、USB メモリによる中継が必要でしたが、抜き忘れ等によるデータ紛失のリスクがあり、対策に悩まされていました」と、聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校 ICT教育推進部 副部長 理科教諭 増田 瑞綺 氏は振り返ります。

自分で調べ、考え、まとめ、発表する探究的な学びのための教育環境を整備するにあたり、まずは生徒の重要な個人情報を守る強固なセキュリティが重要です。そこで同校では教員が主体となってシステムの選定に着手。教員自らさまざまな比較検討を実施し、最終的に同校が出した結論は、「Microsoft 365 Education A5」の導入でした。

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