Appleは6月10日(現地時間)、WWDCの基調講演にて新しいOSに関するいくつかの大きなポイントを発表しました。話題の中心となったのはApple IntelligenceとSiriの刷新でしたが、もうひとつ注目しておきたいのが、子どもの安全のための機能です。
「お子様用アカウント」とは
iOSの子ども用アカウントは現在も提供されている機能ですが、子どもが13歳未満の場合、まず保護者のアカウントから「ファミリー共有」機能を使って子ども用アカウントを作成する必要があります。
新しく提供されるiOSでは、iPhoneのセットアップ時にお子様用アカウントの作成手順が案内され、入り口がわかりやすくなります。また、既存の通常アカウントをお子様用アカウントに切り替えることも可能になります。
お子様用アカウントを使うと、成人向けWebサイトをブロックしたり、App Storeで制限が設定されるなど、子どもの年齢に応じた保護がシステム全体で適用されます。
使えるアプリやコミュニケーションの相手を保護者が管理
お子様用アカウントでは、iPhone上で使えるアプリをあらかじめ保護者が指定したり、カテゴリで絞り込んだりすることができます。
新しいアプリをダウンロードしたり、アプリ内購入をするには、保護者アカウントに対して「承認と購入のリクエスト」を送り、その都度許可を得る必要があります。また、Safariで新しいWebサイトを閲覧する際にも同様に設定することが可能です。
さらに、メッセージ・FaceTime・電話については、コミュニケーション可能な相手を保護者が管理でき、新しい相手を追加する際は保護者の承認が必要になります。
動画やSNS、ゲームアプリの使い過ぎが心配な保護者には
動画やゲームなど、iPhoneの使いすぎが心配な場合は、「許容時間」という機能が頼りになります。これは、子どもの年齢にあわせてエンタメ・ゲーム・SNSの3つのカテゴリで、アプリの使用中に1日の「推奨許容時間」を設定できる機能です。アプリ使用中には残り時間が画面に表示されます。
また、曜日ごと・時間帯ごとにアプリの使用を制限する機能もあります。例えば、学校や塾の時間帯には動画・ゲームを使用不可にしたり、土日は全体の使用可能時間を長く設定するなど、毎日の習慣や生活時間帯にあわせた適切な使い方のコントロールに役立ちます。
保護者をサポートするコンテンツを提供
こうした機能は設定するだけでなく、実際に子どもがどのように使用しているのか、保護者がいつでも自分のデバイスから確認することができます。また、使ってはいけない場面で即座に機能を制限したり、「今日は延長していい」という許可を与えるなど、柔軟な対応も可能です。
Appleはデジタルが子どもの健康に与える影響を調査する研究を支援し、専門家からの助言をAppleの製品・サービスに取り入れています。また、保護者が新しいツールの機能や使い方を学べる専用Webサイトの提供も開始しました。さらに、サードパーティ製のアプリ開発者に対しても、子どもの安全機能搭載を支援するさまざまなAPIとリソースを提供しています。
このように、子どもの安全機能に関するアップデートは、概ね現在も搭載されている機能をベースにしつつ、専門家の知見を加えた上で、現実的な使い勝手に配慮した内容になっているようです。保護者の皆さんは次のアップデートでこの点にも注目しましょう。





