『ベルヴィル・ランデブー』(2002)『イリュージョニスト』(2010)を手掛けたシルヴァン・ショメの最新作『マルセル&ムッシュ・パニョル』(2026年11月6日公開 配給:クロックワークス)の冒頭7分間の映像が公開となった。また、本作誕生や主人公の少年マルセルを語るショメ監督のコメントと新場面写真2点も到着している。

  • シルヴァン・ショメ最新作『マルセル&ムッシュ・パニョル』の冒頭7分間の映像と監督コメント、新場面写真2点が公開

『マルセル&ムッシュ・パニョル』は、フランスの国⺠的作家マルセル・パニョルの生涯を綴ったアニメーション。監督は、フランスで100万人突破の大ヒットを記録した『ベルヴィル・ランデブー』や、フランスの喜劇王ジャック・タチの遺稿を脚色した『イリュージョニスト』(2010)などで、アカデミー賞にノミネートされたアニメーション界の巨匠シルヴァン・ショメ。本作は、カンヌ国際映画祭やアヌシー国際アニメーション映画祭に正式出品された。

この度、世界初となる7分間の冒頭映像と共に、本作誕生や少年マルセルについて語るショメ監督のコメントと新場面写真2点も公開となった。

7分間の冒頭映像は、1956年のパリで戯曲「ファビアン」の作者マルセル・パニョルが、まばらな客席を前に舞台挨拶するシーンから始まる。気落ちするパニョルは「もう僕は人間に興味がない」と漏らすが、女性誌「エル」の編集長エレーヌから「子供時代や初恋の話をうちの雑誌で連載したらどうかしら?」と提案される。意を決して机に向かい、最初の一行を書き始める彼の前に、少年時代の自分マルセルが突然現れる。「何しに来た?」と尋ねるパニョルに対し、「僕もずっと一緒にいた」と答えるマルセル。やがて、10歳のマルセルと61歳のムッシュ・パニョルが二人で人生を振り返っていくという、事実に基づく物語の始まりとなる世界初の貴重な映像となっている。

そんな本作がどのようにして誕生したかについて、ショメは「8年前、マルセルの孫であるニコラ・パニョル(Nicolas Pagnol)と、プロデューサーのアシャルガン・ポワレ(Ashargin Poiré)、ヴァレリー・ピュエシュ(Valérie Puech)から、マルセル・パニョルは好きかという連絡があった。勿論、私の答えは大賛成!だった。当初、彼らはパニョルの人生を映し出そうと、アニメーションパートを含むドキュメンタリーを計画していた。私は、そのようなハイブリッドなドキュメンタリーは不自然だと感じ、アーカイブのみで構成された本物のドキュメンタリーを作る方が好みだと伝えた。彼らに説得され、資金調達と他のプロデューサーを惹きつける為に、レイミュ、フェルナンデル(Fernandel)、そしてパニョルが登場する二つのシーンをアニメーション化した。すると興味深い事が起きた。アニメーションシーンだけに注目が集まったのだ。パニョル、レイミュ、フェルナンデルが蘇るのを見て、誰もが感動した!そこで私は、ドキュメンタリープロジェクトで得た知識を活かし、全編アニメーションの伝記映画を書く事に決めた。そのコンセプトから試作したところ、アトン・スマーシュとリリアン・エシュが魅了され、彼らがプロジェクトを引き継いで資金を見つけ、カンヌ国際映画祭の正式出品に繋がった」と語り、当時を懐かしく振り返った。

また、マルセル・パニョルが生涯を通じて如何にプロヴァンスと深く結びつき、南部の幼少期が常に彼の創造性を導いていたかについても、「マルセルは幼少期を忘れる事が出来なかった。彼の著作において、子供時代の記憶は非常に鮮明だ。まるで数日前に体験したかのようである。私は、若きマルセルというキャラクターを使ってそれらの記憶を表現した。彼が大人になったマルセルのもとに現れ、記憶を取り戻すのを手助けするのである。映画全体を通じて、小さなマルセルは幽霊のように大人のマルセルを導く。彼にインスピレーションを与え、人生のキーパーソンへと導く。この“小さな幽霊”のアイデアは、ニコラ・パニョルと一緒にマルセル・パニョルの書斎を訪れた時に思いついた。そこは彼が『父の大手柄』や『母のお屋敷』を書いた場所であり、1974年に彼が亡くなって以来、手付かずのまま残されていた」と驚くべき秘話を明かしてる。

■ストーリー
1956年パリ。フランスの国⺠的作家マルセル・パニョルは雑誌連載の執筆を依頼され、最初の一行を書き始めると、少年時代の自分が突然現れる。筆が進むにつれ、プロヴァンスやパリの思い出、演劇界や映画界での活躍など、鮮やかに蘇る記憶の数々。やがて、二人で自らの人生を振り返る、事実に基づく物語。

■スタッフ
監督・脚本・キャラクターデザイン・ストーリーボード:シルヴァン・ショメ

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