伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は10月12日、手を加えることなく自社業務に合わせて基幹システムを最適化するソリューション「Figues(フィグ)」の提供を開始した。

同ソリューションは、ERPソリューション「SAP S/4HANA Cloud」を中心とした基幹システムと他のシステムとの連携や効率的な運用管理を実現するサービス群だという。

API(Application Programming Interface)ゲートウェイ」では、SAP提供のプラットフォーム上にあるデータやアプリケーションを用いて、自社が利用する他のシステムと基幹システムとの連携する。

  • 「Figues」概要

基幹システムには手を加えずに、他システムとの連携やユーザーインタフェースの統合・変更、機能改修、サービスの見える化による運用負荷軽減を図り、導入支援から継続的な改善、運用までをカバーするという。

「UI/UXソリューション」としては、複数のSaaSをまとめたポータルサイトの作成ツールや、モバイルデバイス対応及び画面統合をローコード及びノーコードで実現できるツールにより、自社業務に適したユーザーインタフェースを用意することができ、操作ガイダンスやシングルサインオンに対応するメニューも備えているという。

  • 「Figues」ソリューション

セキュリティの対応を含めた継続的な開発ができるツールを用いて、少ないコーディングで機能開発を可能にする「内製化支援サービス」や、マルチクラウド環境に対応したアプリケーションパフォーマンス管理やリモート運用を行う「運用保守サービス」も提供する。

同社は、SAP ERPを既に利用している、または導入を検討している顧客向けに提供し、3年で10億円の売上を目指している。