SiFiveは6月22日(米国時間)、同社のハイパフォーマンスRISC-VプロセッサIPファミリ「SiFive Performance」となる「P550」ならびに「P270」を発表した。

P270は、RISC-Vベクトル拡張v1.0を完全にサポートする同社初のLinux対応プロセッサで、RISC-V RV64GCV ISAと互換性を有する8ステージ、デュアルイシュー、高効率なインオーダーパイプラインを備えている。また、RISC-V Vector Extension v 1.0RCを完全にサポートし、既存のSIMDソフトウェアを一般的なレガシーアーキテクチャからRISC-V Vectorアセンブリコードに変換するSiFive Recodeと組み合わせことで、古いSIMDアーキテクチャの代替として活用することができると同社では説明している。

一方のP550は、SiFiveU84マイクロアーキテクチャの発展版で、RISC-V RV64GC ISAと互換性を有する13ステージ、トリプルイシュー、アウトオブオーダーパイプラインを備えている。SPECInt2006のスコアで8.65/GHzを達成しており、Arm Cortex-75と同等の面積でArm Cortex-75を上回るパフォーマンスを提供するとしている。

「SiFiveU84」を改良したSiFiveのRISC-Vプロセッサとして最高のパフォーマンスを誇るプロセッサで、SiFiveは現在市場に流通しているRISC-Vプロセッサの中で最速と自負する。SiFiveによると「P550」は、SPECInt2006のスコアで8.65/GHzを達成。Arm Cortex-75と同等の面積でArm Cortex-75を上回るパフォーマンスを提供する。アーキテクチャはRISC-V RV64GC ISA互換、13ステージ、トリプルイシュー、アウトオブオーダー・パイプラインを備えている。

なお、P550については、Intelが次世代プロセッサの1つ「HorseCreek」に採用する計画であることを併せて明らかにしている。