Microsoftは米国時間2021年5月26日、「Windows Package Manager(以下、winget)」のバージョン1.0をリリースしたことを明らかにした。wingetはWindows 10用パッケージ管理システムとして1年前の2020年5月から開発に取り組み、同社の開発者向けカンファレンス「Build 2021」に合わせて、当初の予定どおりバージョン1.0に至っている。GitHubのリリースページから、インストーラー版やサイドローディング版、ソースコードをダウンロードできるが、Microsoft Storeからアプリインストーラーをインストールした方が簡単だ。wingetはWindows 10 バージョン1809以降で利用できる。

  • 日本語環境でも利用可能になったwinget 1.0

    日本語環境でも利用可能になったwinget 1.0

公式ブログによれば、バージョン1.0はインストール済みアプリケーションの管理(winget list)やインストール済みアプリケーションの更新(winget ugrade)、アンインストール(winget uninstall)などを正式にサポートした。また、前バージョンで試験的機能として実装したインポート/エクスポート機能や、従量制課金ネットワークのサポート、独自プライベートリポジトリーをホスティングするAPIを実装している。

現在、約1400以上のパッケージを管理するwingetのリポジトリーだが、より多くのソフトウェアに対応するため、リポジトリー登録時に必要となるマニュフェストを作成する「Windows Package Manager Manifest Creator」を公開した。今後は対応するパッケージの増加が期待できる。wingetの開発メンバーは次のバージョン1.1や、次期バージョン2.0に向けた「v.Next」の開発に着手済み。v.Nextでは自動アップグレードやPWAのインストール、再起動の抑制やMicrosoft Storeの完全サポートなど多くの機能実装を目指している。