iRobotは2021年1月19日、日本市場において教育用ロボット市場に参入すると発表した。iRobotはすでに世界中でSTEM教育に取り組んでおり、日本においても同様の取り組みが行われてきた。iRobotの今回の発表は日本におけるこうした取り組みの最新版であり、今後はロボットの提供と合わせて「iRobot Education」として活動を展開するとしている。

iRobot EducationではRootと呼ばれるロボットが使われる。日本における名称は「プログラミングロボットRoot」。iRobotの掃除ロボットであるルンバに類似したデバイスで、小型でありながらさまざまなセンサーが搭載されている。学習者はアプリやWebブラウザでコーディングを行い、実際にRootを動かすことができる。

  • プログラミングロボットRoot - 資料: iRobot提供

    プログラミングロボットRoot - 資料: iRobot提供

  • Root表面 - 資料: iRobot提供

    Root表面 - 資料: iRobot提供

  • Root裏面 - 資料: iRobot提供

    Root裏面 - 資料: iRobot提供

プログラミングはWebブラウザまたはスマホやダブレットのアプリから実施可能。作成したプログラムはクラウドにアップロードして共有したりダウンロードすることもできる。Webブラウザやアプリで行うプログラミング自体は無料で行うことができる。

Rootは2021年2月19日から販売開始予定。価格は公式ストアから購入した場合で29,800円(税込)。一般の方はアイロボットストアから、教育関係者には認定販売代理店からの購入が推奨されている。

日本では2020年から小学校におけるプログラミング教育が必修化された。しかし、教師や保護者のプログラミングスキル不足や教材の不足など、プログラミング教育の取り組みは現在過渡期にある。Rootはそうした教育現場で活用されることが想定されている。