Microsoftは米国時間2020年10月29日、最新のWindows Insider Previewで自動的にLinuxディストリビューションをインストールする機能を追加したことを、公式ブログで明らかにした。同社はWSL 2をコマンドラインから有効化する「wsl.exe --install」を導入済みだが、Windows Insider Preview ビルド20246では新たな動作を追加。「wsl --install」を実行するとWSL 2だけではなく、既定でUbuntuがインストールされる。

また、オプション「-d」を使用することで、任意のLinuxディストリビューションをインストールすることも可能だ。たとえばDebian GNU/Linuxをインストールする場合は、「wsl --install -d Debian」と実行する。このLinuxディストリビューション名は「wsl --list --online」で確認可能。MicrosoftはWSL 2の機能強化に努めており、Windows 10 バージョン1903/1909へのバックポートや、Linux用物理/仮想ストレージをエクスプローラー経由で参照するマウント機能、GUIアプリケーションの実行環境などに取り組んでいる。

  • 「wsl --list --online」の実行結果

    「wsl --list --online」の実行結果

阿久津良和(Cactus)