ソフトバンクは8月27日、物流業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため、パナソニックおよびビットキーの協力の下、IoT宅配ボックスサービスの事業化に向けた実証実験を行うと発表した。

ソフトバンクは、これまでラストワンマイル配送の実証実験などを行ってきたが、IoT宅配ボックスサービスの事業化を通して荷物の「受け取り方改革」の実現を目指すことで、物流サプライチェーン全体の効率化に向けた取り組みを加速する。

新事業では、主に一戸建ての居住者向けに、初期費用不要のサブスクリプションモデルによるIoT宅配ボックスサービスの提供を目指す。スマートフォン向けの専用アプリを使ったBluetoothによる解錠機能、集荷を伴う他のサービスとの連携なども視野に入れており、住宅業界や家庭向けインフラ業界と協力した販売活動などを検討する。

実証実験では、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県に在住するソフトバンクの社員を対象にIoT宅配ボックスおよび専用アプリを提供し、システムの実用性やユーザーの利便性を検証する。使用する宅配ボックスはパナソニックとビットキーが共同開発したもので、専用アプリとBluetooth®で接続して操作することにより解錠できる。専用アプリでは、宅配ボックスの解錠のほか、荷物の配達予定日時や配送状況の確認などが行える。

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