Preferred Networks(PFN)は6月22日、開発中の移動型マニピュレーターロボットの量産設計を進め、無人搬送や無人消毒の用途で、工場、実験室、オフィス、病院、福祉施設などでの実証実験を開始すると発表した。

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    PFNが開発を進める移動型マニピュレーターロボットのイメージ (提供:PFN)

PFNが開発を進めている移動型マニピュレーターロボットは、物理的インタラクションや安全性にかかわる制御レイヤ(ソフトウェア技術)から、アーム、エンドエフェクタ、モビリティ(ハードウェア技術)まで、統合的に自社開発を行っているもので、これにより製品化に向けた安全性および性能の向上、必要な機能の選定、製造コストの低減を図ることができると同社では説明している。

今後は、2020年6月から2021年2月の期間中に、移動型マニピュレーターロボットのハードウェアの量産設計を進め、多様な施設での実証実験を通じて製品としての作り込みを行っていき、将来的には、人手不足や人が立ち入ることが望ましくない現場において、自律走行による搬送業務や、感染症対策での無人消毒業務などに活用することを目指すとしている。

なお、PFNでは今後、移動型マニピュレーターロボットの実証実験に協力してもらえる企業や施設の募集を進めていくとしている。