基幹業務管理システムの開発・販売を行うアイルは15日、同社が提供する様々な業種・業態に対応した販売管理・在庫管理パッケージシステム「アラジンオフィス」において、以前はカスタマイズ対応だった生産管理機能をオプションで提供するバージョンアップを行ったことを発表した。

オプションで提供されるのは、生産計画、所要量計算、工程指示、製造指示、製造実績、工程進捗問い合わせに対応する各種機能。特長的な機能として、登録した生産計画をベースに現在庫、受注残、発注残、製造残を加味した在庫の所要量の自動計算や必要手配数を自動算出する所要量計算機能がある。

また、発注・工程指示・移動指示データの一括作成も可能となっており、生産商品の工程情報や原料情報を登録することで、工程指示書を自動発行、リードタイムを設定し各工程の納期を自動計算する工程指示入力機能など精密さがよりいっそう求められる工程を強力にサポート。工程進捗問い合わせに対応するガントチャート形式で視覚的に表示する機能も提供する。

  • アイル「アラジンオフィス 工程進捗問い合わせ」画面。ガントチャート形式で製造進捗を表示(同社資料より)

    アイル「アラジンオフィス 工程進捗問い合わせ」画面。ガントチャート形式で製造進捗を表示 (同社資料より)

今回のオプションは、主に製造業向けの提供となるが、「アラジンオフィス」は各業界特有の商習慣に対応した基幹業務パッケージの豊富な提供実績があり、2020年現在、5000社以上に導入している。特に同社は、各種業務に合わせたカスタマイズを前提としたオーダーパッケージに強みを持っており、今回のオプション提供は、コストや導入負荷が抑えられることを述べている。