ルネサス エレクトロニクスは8月7日、日産自動車が7月16日に発表した新型スカイラインに搭載される高速道路での同一車線内ハンズオフ走行を可能とする「プロパイロット2.0」の中核を担う運転支援システムECUに自社のSoCならびにマイコンが採用されたことを発表した。

プロパイロット2.0のECUに採用されたのは、SoC「R-Car」と車載制御用マイコン「RH850」。R-Carが、ナビ情報としてあらかじめ持っている3Dの高精度地図データに、カメラとフロントレーダでとらえた周辺車両などを合成し、周囲の環境マップを生成して、地図データとレーン情報を交えて自車の位置を特定。さらに、その情報を基に、車両の行動計画の判断を行う。一方のRH850は、そうして出力された情報を実際に受け取り、ハンドルやアクセル、ブレーキなどの各ECUへ制御の指令を送る役割を担っている。

なお、ルネサスでは今後も、運転支援システムや自動運転技術の開発に向けたソリューションの提供を行っていくことで、将来における安心・安全なモビリティ開発の実現に貢献していくとコメントしている。

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    R-CarとRH850を活用した運転支援のイメージ