NTT東日本は1月9日、千葉県の「平成 30 年度スマート農業導入実証事業」における「イチゴ栽培における環境制御技術の検証」でIoTを活用した実証実験を開始したと発表した。

  • システム概要図

    システム概要図

イチゴの収量向上や品質向上を図るためには、ICT等を活用した環境制御技術の導入が効果的だと考えられており、今回の実証実験ではイチゴのビニールハウス内に環境モニタリング装置とネットワークカメラを設置。

環境モニタリング装置で温度・湿度・照度・飽差・土壌水分・二酸化炭素濃度といった環境情報を自動で計測・蓄積するとともに、ネットワークカメラで生育情報についても画像データとして蓄積。得られた環境情報と生育情報を組み合わせることで、イチゴ栽培における日中炭酸ガス施用や栽培管理技術の改善を図る。

  • 環境モニタリング装置(左)とネットワークカメラ

    環境モニタリング装置(左)とネットワークカメラ

同社では、インターネット接続環境、Wi-Fi通信環境、環境モニタリング装置および各種センサ、ネットワークカメラなどを整備。実証における調査項目としては、ビニールハウス内の環境情報(温度・湿度・照度・飽差・土壌水分・二酸化炭素濃度)、イチゴの生育情報、炭酸ガス施用前後のビニールハウス内環境の比較、栽培管理による生育・品質比較(草丈・花数・糖度など)となる。